ATENARI: 景うるむ 物語その1

2009年07月22日

景うるむ 物語その1

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柿渋の紙との出会いはかなり前になります。

10年ほど前に日本橋の小津和紙で出会い、何となく惹かれた柿渋の大判紙を購入し、それ以来ずっと靴を収納する場所に敷いています。
落ち着いた上品な色、表面光沢、そして何よりぱりっとした質感の続く丈夫さ。お気に入りです。

そして今年の初め、江戸小紋の誂え専門という珍しい小売店に出会い、そこで見せてもらった伊勢型紙の精緻な細工に感動しました。

長い時間話をするうちに型紙の産地出身という店主の思いに共感し、その場で型紙を使った小物を提案しました。

かつて型紙産地がデザイナーとコラボレーションして作ったのは照明商品だそうです。
確かに、内側に光をはらみ、型紙の細かな透かし模様のコントラストはとても美しいものです。
中東にも細かな透かし模様の、例えばランタンみたいなものが存在します。
世界で同時多発的なデザイン表現は、人間の深いところを魅了する何かがあります。

当然私は「光をはらんだ、透かし模様のコントラスト」を、装身具としてデザインしてみたいと思いました。
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